平成最後のお盆
今日からお盆ですね。
ご先祖様がお客様にいらっしゃいます。
お迎えのお飾りをして、
お墓参りに行き、
故人の好きだった食べ物や飲み物など
お供物をご用意して
懇ろにおもてなしをいたしましょう。
いつも何気なく目に触れている
このご詠歌について
雲、月光、心、影をたどり
単に情景を歌ったものではないと
思っていましたが、調べてみると
とても深い繋がりが見えて
まさしく
心の水に月影がうつるが如く
清々しい気持ちになりました。
曹洞宗開祖道元禅師の著書
『正法眼蔵』には、
悟りを得ることを
水面に月影が映ることに
喩えた一章があります。
人のさとりをうる、水に月のやどるがごとし。月ぬれず、水やぶれず。ひろくおほきなるひかりにてあれど、尺寸(セキスン)の水にやどり、全月(ゼンゲツ)も弥天(ミテン)も、くさの露にもやどり、一滴の水にもやどる。
人が悟りを得ることは、水に月が宿るようなものです。月は濡れず、水も壊れません。月は広く大きな光ですが、寸尺の水に宿るのです。満月も満天も、草の露にも宿り、一滴の水にも宿るのです。
さとりの人をやぶらざること、月の水をうがたざるがごとし。人のさとりを罣礙(ケイゲ)せざること、滴露の天月を罣礙せざるがごとし。
悟りが人を傷つけないことは、月が水を穿たないようなものです。人が悟りを妨げないことも、一滴の露が天空の月の宿ることを妨げないようなものです。
引用
http://dogen-shobogenzo.com/genjyokoan3.html
2コメント
2018.08.21 23:57
2018.08.21 15:57